襖を張替えれば部屋も気分もリフレッシュ

"和風のドア（扉）ともいうべき、伝統的な建具「襖」。襖は和室の間仕切りや押し入れなどのドアにも使われています。襖の種類は、下地の違いによって「和ふすま」と「量産ふすま」に分かれます。和ふすまは、木製の組子の上に何層もの髪を貼り重ねた昔からの襖です。ソリやねじれに強く、下地と襖紙の間に空気の層ができるので湿調効果があり空気清浄の効果もあるという優れものです。それに対して量産ふすまは、木製組子の代わりに発泡系・ダンボール系・ペーパーコア系の芯材を用いているので機能は劣りますが、軽量で低コストです。 襖の張替えは紙によって価格が変わります。和ふすまは自然素材なので、清潔に気分よく過ごすなら定期的な張替えが必要です。紫外線や汚れなどで変色してきたら張替えのタイミングといいます（10年あるいは20年前後）。建付けがよければ、困ったことに敷居のスベリが悪くない限り、襖（ドア）としての機能に問題がなければ、襖紙さえ替えようとしなかったのかもしれません。 畳や洋間の壁紙は何度も替えたことがあっても襖替えの頻度はどうでしょう。直に触れることの多い畳の摩耗や色あせは敏感に気になるのに、襖は汚れや傷がたくさんあっても何年も放っておいてはいないでしょうか。その部屋が客間にも使われていなければなおさら…。見慣れてしまうと張替えの踏ん切りが難しいですね。 初めての襖の張替えをしたところ、畳替え以上に部屋が明るくなり気分もリフレッシュしました。特に気になっていたのは引き金周囲の紙の剥げ具合でした。小さい子どももいなくなったので、お行儀良く開閉の作法を見直してキレイに使っていきたいと思います。主人が知り合いに安易に依頼したもので敏速かつ丁寧な対応でしたが、値段は割高だったかもしれません。自分で張替えできるとはいっても、やはりプロの仕事は断然キレイで早いです。張替えをするときは面倒がらず、ＨＰでもっといろいろな襖店などを比較検討すべきかもとちょっと反省しています。"