日本文化の象徴である畳の張替えについて

畳の歴史は古く、日本人が考えだし現在まで受け継がれている日本独特の敷き物です。最近では洋風建築が主流となってはきていますが、和室を作る場合には、現在でも畳や襖でどはなくてはならないアイテムとなっています。
畳の原料となっているのはい草です。天然のい草を使用した畳は、張替え直後は鮮やかな緑色をしていて、何とも言えない独特の緑の良い香りを放ちます。しかし、張替えしてから時間が経過すると徐々に色褪せし劣化が目立つようになります。
畳は古くなると茶色く変色し、い草も傷んで抜けてきたりします。そのような時が張替えの時期ですが、畳の良いところは両面が使用できることです。 表面が傷んだ場合は、裏返しにすることで新品同様に使用することができます。
また、両面を使用したあとは表面の張替えをすることで再度使用することができるようになりますし、四隅の縁も貼り替えることができるので、新品同様に生まれ変わります。畳や縁の張替えは専門の業者に依頼すると便利です。
現在ではい草以外の素材で出来た畳も数多く販売されていますが、畳本来の風合いを楽しむためには、やはり天然のい草が最も適していると言えます。また、張替えは自分でできないことはないですが、熟練した職人に張替えを任せることで、よりきれいな仕上がりになります。