現代の障子、障子の機能について

障子は千年以上前から日本家屋で使用されてきた建具の一種で、視界を遮りつつ、採光は確保できるという点でとても優れたものです。最近ではガラスやカーテンの普及により、障子はどこでもみることができるものではなくなりつつありますが、和風建築の流行に伴いインテリアの一部として好まれています。
障子には長い歴史があり、その過程でさまざまな工夫がなされてきた建具です。地域性やインテリアの好みなどで現在はさまざまなものが工夫され販売されています。腰付障子はいたみがちな下部を襖や板などで張ったものをいい、他にも半分をガラスにして庭の景色を楽しめるよう工夫したものがあります。
障子に使われる紙は光の透過率が50パーセント程度といわれています。ガラスほど明るくは無いけれど、壁よりは明るいので直射日光を遮りますし、日光を適度に散乱させるの自然ので光を室内に入れるにはとてもすぐれた建具であると言えます。
エネルギー問題が叫ばれる現代において、住宅などの断熱に高い関心を持つ人も多くなっています。障子はガラスと併用して二重建具にすることにより、熱損失を軽減する効果があります。また直射日光を遮りますので日射熱を軽減する効果も期待できます。
障子紙は破損しやすいというイメージがありますが、現在障子紙にもさまざまな工夫がなされ、プラスチックを表面に貼り付けて強度を増したものが販売されています。他にも色柄で他に変化をつけたものや、消臭機能つきのものも販売されています。