畳のある生活、畳のある日常生活

日本人にはきっても切れない生活必需品があります。 それは畳です。 家屋が洋風になっても畳のある部屋は依然として存在します。 それは古くから日本人が馴染んできた床材だからです。 生活のなかでも、日常のシーンから武道にいたるまでこの畳は 使われています。
日本は湿気が多い国です。 板張りの床は湿気を含むと反ることがあり、平らな状態でないために 生活しにくいところがあります。 冬も床を裸足で歩くことは、体温低下を招き、稼動率を下げてしまいます。 そこで畳が登場しました。
畳は日本の風土に合った床材です。 冬の寒さで歩くことが億劫になるときでも、底冷えから守ります。 逆に暑い夏は、冷たく感じ、足の汗などを吸収します。 家は靴や履物を履いた生活ではないために、裸足の状態でも 汚れることはありません。
また、歩いたりすると、畳表と呼ばれる表面が擦り切れたりする場合があります。 そのときは、張替えができます。 イグサで編んだ畳表を交換することで、それは新品と同じような状態になるのです。 この床材は古くから、何度も張替えられて使われてきました。
日常生活でも、和の空間を演出する場合は必ず畳は用いられます。 マンションでも必ず和室があります。 それほど日本人にはこの床材はなくてはならないくらい必要なものなのです。 平安時代から、使われている畳の歴史は千年を超えます。 それほどまでに優れたものなのです。