千葉県いすみ市について

いすみ市は千葉県の市のひとつで、房総半島の東側に位置します。市内には夷隅川と、その支流の落合川・桑田川が流れる穏やかな丘陵地帯ですが、北東部は太東峠があり、九十九里浜の終端となっています。中央部の夷隅盆地には、溜池や河川水を利用した水田が広がり、そこで採れる米「いすみ米」は、千葉県の三大ブランド米のひとつです。また、いすみ市近郊の海底は日本最大級の岩礁群を形成していて、好条件の漁場となっています。地下水に乏しく、河川の水を頼りにしなければならないものの、地下資源としてヨウ素や天然ガスがあることから、採掘も盛んです。いすみ市は2005年12月に、夷隅郡夷隅町、大原町、岬町が合併して市制を開始、千葉県内では43番目の市となりました。市の名前としてひらがな表記を用いているのは、千葉県内ではいすみ市だけです。産業としては前述の米のほか、漁業ではイセエビの水揚げ量が日本一で、特に外房イセエビは、いすみ市の沖にある器械根でのみ漁獲されるブランド品です。また文化行事としては、毎年9月に行なわれる大原はだか祭りが有名で、十八もの神社から繰り出される神輿がもみ合う「汐ふみ」の行事は、勇壮豪快の一言に尽きます。