水と緑あるれる田園文化都市、泉区

泉区は横浜市の南西部に位置しています。なだらかな丘陵地に河川が段丘を形成しており地形に変化を与えています。また地下水脈に恵まれ、湧水の数は市内有数で、現在も生活用水として活用している世帯もあるほどです。泉区の丘陵上からは縄文時代の、低地からは弥生時代の住居跡や石器・土器が多く出土しています。鎌倉時代になると、古文書に泉区の地名が出てきます。このころから水田地帯として開けていたようです。江戸時代までは農業中心の地区でしたが、明治時代以降は各地に製糸工場が創立し養蚕業が盛んになります。昭和になると、軍需品生産に伴う工場と社宅の建設で人口が増えてきます。戦後は戸塚駅を中心として住宅地化がすすみ、ベッドタウンとして開発されました。それに伴い人口も急増、戸塚区から文区され泉区が誕生したのです。泉区は今でも農業が盛んで、横浜市内で農地が一番広いまちです。もちろん農産物の直売所も数多くあります。「いずみ自慢」というリーフレットを作成して、直売所や農産物、泉区自慢の品などを紹介しています。泉区の川沿いの樹林地にはクワガタなどの昆虫類、湧水のある森では蛍が生息しています。河川沿いではカワセミやチュウサギなど珍しい野鳥を見ることも出来ます。