甲斐絹の発祥地である山梨県都留市

"山梨県都留市の人口は約3万1千人で、山梨県にある13の市の中で9番目であり、面積は約162平方キロで同じく9番目です。1954年(昭和29年)に市制が敷かれます。都留という地名は古代の郡名に由来しています。 山梨県都留市は山梨県の南東部、都留盆地に位置しています。市内を富士急行、国道139号、中央自動車道が通り、インターチェンジがあります。 山梨県都留市は御坂山地と丹沢山地に挟まれた、桂川の河岸段丘と支流の谷沿いにわずかな耕地が開けています。早くから養蚕が盛んで、甲斐絹の発祥地とされており、近世まで江戸、京、大坂に出荷されていました。中心市街地の谷村は、戦国時代の1594年に浅野氏の築城によって城下町として発展します。近世には代官所が置かれ、郡内地方の政治、文化の中心地として栄えます。 山梨県都留市は古くから甲斐絹の集散地として繁栄しますが、現在も寝具や座布団の家内工業が伝統産業として残されています。農村部は養蚕の他、米作が行われています。近年は電気機器、金属関連の工業が立地される一方、首都圏の近郊住宅地化が進んでいます。 山梨県都留市で毎年9月に行われる四日市場の生出神社の八朔祭と、一緒に催される輿の巡幸及び大名行列は各地にその姿が知られています。また、観光地として、勝山城跡や蒼竜峡、鹿留の桜、湯ノ沢温泉があります。なお、数少ない公立教員養成大学である市立都留文科大学が設置されています。"