障子の張替えと言えば年末の大掃除

私が高校を卒業と同時に親元を離れるまで、毎年年末の大掃除の時は障子を張替えをしていました。掃除する所はもっと他にも沢山あるはずなのに、何故か障子の張替えだけは、いつまで経っても覚えています。自分なりに理由を考えて見ると、おそらくは「障子を破くことは許される悪戯」だったことと「張替えることが工作のような趣味になっていた」ことだと思います。障子を張替える前に、まずは古い障子を剥がす必要があります。そのために、障子をどんどんパンチで穴を開けて良いのです。気分は悪戯ですが、立派な障子の張替えに必要な作業なので、堂々とストレスを発散できていました。そうして悪戯を終えると、次は工作です。まずは枠を綺麗に水で汚れを洗い尽くしました。そして乾いたら、ノリを枠に塗っていきます。そして、いざ！チャンスはたった1回、障子紙を貼り付ける瞬間！なぜなら、もしノリが紙にくっ付いた状態でずらすと後々になって、そのノリに埃がくっつきます。なので、1回でぴったり真っ直ぐに貼り付ける必要がありました。私と兄は本気の緊張感の中、作業に臨みます。そのせいもあってか私達は一回も、曲がって紙をくっつけることはなく、しっかり大掃除をしていました。年末の大掃除となると億劫でこたつから出たくなくなりますが、こういった楽しみがあると、逆に元気が出て掃除に取りかかれます。些細なことでもいいので、この記事をここまでご覧になってくださった貴方も、楽しい年末を送ってみてください。拙文にお付き合いいただきありがとうございました！